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おわりに


アラン・ワイズマンは『The World Without Us』[53]で次のように述べています。「『もし人類がいなくなったら』と鳥類学者のスティーヴ・ヒルティーは言う。『地球上の少なくとも3分の1の鳥たちは、そのことに気付きさえしないかもしれない』」。氏はまた、『カウントダウン』[54]でリン・シャ(仮名)を取り上げてこう述べています。「今世紀の最初の25年で、世界の新しいビルの半分は中国で建てられるだろう。2012年の中国では、7週間ごとに100万人が増えた。 (中略)リン・シャは中国国家人口計画生育委員会(NPFPC)のもう一つのスローガンを思い出す。『母なる地球は、より多くの子供を維持することに疲れきっている』」。

ルーカス・ジョン・ミックスは『Life in Space』[55]で次のように述べています。「宇宙における生命の研究は、宇宙論、物理学、天文学、化学、生物学、情報科学など、多くの分野における知識の交配が求められるだろう。哲学、心理学、コンピュータサイエンス、その他の領域にさえ頼るかもしれない。私たちは、とても大きなプロジェクトの、まさに始まりに立っている」。

リチャード・メイヤーは『WHAT WAS CONTEMPORARY ART?』[56]で次のように述べています。「コンテンポラリー・アート・ワールドの目覚ましい即時性は、現在と過去の関係について批評的に考える私たちの能力を圧倒しそうだ」(そしてまた、「落ち着いて、一息つき、わたしたち自身より歴史についてよく考えること」と)。

「人類疲れ(Human Fatigue)」とも呼べる現象がすでに起こっている現代において、アートはこれから何をするのでしょうか(「アート・フォー・ヒューマン」から「アート・アフター・ヒューマン」へのシフトは、それが何のためのアートであるかかがわかった時に認識されはじめていくでしょう。それは、あらゆる知を結んでつくられた、今はまだおそらくは誰一人として知らない、ART FOR Xです。その到来まで、わたしたちは、幾ばくかの時の経過を待つ必要があるのでしょうか。あるいはその変異は、この世界のどこかですでに起きているのでしょうか)。そのアートは「アートマインド」をどのように変えていくのでしょうか。



[53] Alan Wiseman, The World Without Us (London: Vergine Books, 2007).
[54] Alan Wiseman, Countdown (New York: Back Bay Books, 2013).
[55] Lucas John Mix, Life in Space: Astrobiology for Everyone (Cambridge, MA: Harvard University Press, 2009).
[56] Richard Mayer, WHAT WAS CONTEMPORARY ART? (Cambridge, MA, MIT Press, 2013).

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2.「アート・アフター・ヒューマン」とは何か